中距離路線が主流となった海外競馬
これまで競馬で芝のチャンピオンディスタンスと言えば、2400mでした。各国のダービーは芝の2400mで開催されますし、凱旋門賞やキングジョージなどの古馬の大レースも芝の2400mでした。
しかし、近年の海外競馬では2400mよりも、2000mがチャンピオンディスタンスであるとの考え方が増えています。そのため、海外競馬では凱旋門賞よりイギリスのチャンピオンSを重視する陣営も増え、中距離路線に徐々にシフトしています。
海外競馬が中距離路線にシフトしつつある理由は、現在はスタミナよりもスピードが求められているからです。中距離の大レースで勝ち鞍がないとスピード不足と判断され、引退後の種牡馬生活にも影響が出てきます。
そのため、将来的なことを考えて、2400mより2000mのレースを選択する競走馬が増えているのです。日本では現在も2400mを中心とした距離が主流ですが、いずれは海外競馬と同じ道をたどるのかもしれません。